株取引を始めるために知っておきたいテクニカル分析3つのポイント

テクニカル分析とは

テクニカル分析というのは、一般的に「テクニカル指標」と呼ばれるものをもとに売買のタイミングを決めて株を取引する方法です。
テクニカル分析の指標は数多くあります。どの指標を使うかは人それぞれですが、どれも過去の株価などのデータを参考に作られています。

【代表的なテクニカル指標】
ローソク足
トレンドライン
移動平均線
MACD
RSI

また、テクニカル分析は必ずしもテクニカル指標を使ったものばかりではありません。
たとえば、テクニカル指標のひとつである「移動平均線」というのは、一定期間の株価の終値を平均したもので、「25日移動平均線」なら「直近25日分の株価の終値を平均したもの」ということになります。
値幅内で動いていた株価が高値を上抜けることをブレイクアウトといい、このように新しい高値を付けたタイミングで買い付ける方法もあります。
つまり、チャートだけを頼りにして株取引をおこなうこと自体をテクニカル分析といっていいでしょう。
もちろん、ローソク足が並んでいるチャートを見ただけで、どの指標がどのような数値になっているのかを正確に把握できるわけではありませんが、どの銘柄がどのようなチャートや移動平均線になっているのかを観察することで、少しずつ感覚的に把握することができるようになるはずです。
熟練した投資家ほどチャートの形を見ただけでその銘柄が現在どのような状況にあるかを感覚的に把握することができるというわけです。
チャートと移動平均線にはほぼすべての情報が含まれているため、MACDやRSIといった複雑なテクニカル指標を使用しなくても株取引を行うことはできます。
テクニカル指標を使うにしても使わないにしてもその手法に有効性があればよいのであり、その手法に有効性があるかどうかを判断することが求められるのです。
とはいえ、テクニカル分析は知っておいて損はないので基本的なことは抑えておくとよいでしょう。

 

テクニカル分析の基本

テクニカル分析の指標から代表的なものを紹介します。

日経平均の単純移動平均線 SBI証券

参考:SBI証券

 

基本チャート「ローソク足」

株式相場、外国為替相場、金相場などの相場の値動きを時系列に沿って図表として表す手法の一つです。
最も基本的なチャートで、日本で考案されました。ローソクが並んだように見えるため「ローソク足」と呼ばれ、英語では「キャンドル」と呼ばれています。
ローソク足には「陽線」と「陰線」2種類があり、この2つの種類で価格の変化を表現します。

陽線・・・終値が始値よりも高いときに使われる。白いローソクで表す。
陰線・・・終値が始値よりも低いときに用いられる。黒いローソクで表す。
(陽線と、陰線の色はそれぞれのツールによって違うことがあります。)

ローソク足の便利な点は、1本で4つの価格を表示できることです。

①一定期間での上がり下がり
②一定期間での始値
③一定期間での最値
④一定期間での最値
⑤一定期間での終値

陽線が続けば相場は上昇傾向にあり、逆に陰線が継続していれば下げ基調にあることが一目でわかります。
本体の長いローソク足は大陽線(だいようせん)、大陰線(だいいんせん)と呼ばれ、本体の長さはいつもと比べてどのくらい勢いが強いのかを表しています。
ローソク足は期間に応じて呼び名が変わり、時間が分単位なら「1分足」、期間が1日なら「日足」、1週間なら「週足」、1ヶ月分なら「月足」と呼ばれます。
読み方もシンプルで銘柄の過去の経緯や人気など読み取れます。

 

トレンドの転換点を予測する「移動平均線」

移動平均線とは、一定期間の株価の終値の平均値をグラフ化したものです。主に日足チャートなら「5日移動平均線」や「25日移動平均線」、週足チャートなら「13週移動平均線」や「26週移動平均線」などが一般的です。
移動平均線の「ゴールデンクロス」というのは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ突き抜けることです。それとは反対に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」といいます。
ゴールデンクロスがが見られたときは、株価が下降から上昇に転じてきている証拠なので、強い買いのシグナルとなり株価が上昇する傾向があるようです。その反対に、デッドクロスは売りのシグナルとなり株価が短期間下落する傾向にあるようです。

 

テクニカル分析の注意点

株価の動きとは合理的なものではなく、人間の心理が動かしているものです。テクニカル分析にとらわれすぎると、もっと確実に儲けられる、ベスト方法があるのではないかといろいろ調べだします。
しかし、正確な株価の予測は誰にも不可能で確実に儲かるようなテクニカル分析はこの世に存在しないということです。
テクニカル分析はあくまでも目安や手がかりを提供するだけです。その時の相場に適していると思われる自分が使いやすい分析法をいくつか比べながら活用することで、理論的根拠に裏付けされた感情に左右されないトレードを心がけるとよいでしょう。

 

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